【競輪】稲垣2着に悔し涙「ここまでずっと村上さんの背中を…」

 「オールスター競輪・G1」(15日、松戸)

 デビュー15年目の岩津裕介(34)=岡山・87期・S1=がG1初制覇。逃げた村上義弘から番手まくりを放った稲垣裕之を、ゴール前で差し切り、G1決勝9回目の挑戦で悲願のタイトル奪取を成し遂げた。

 稲垣が人目もはばからず涙を流した。前を任せた村上が残り2周半から先行。番手まくりを放ったが、岩津に差されて2着。「ちゅうちょなく踏み込みました。ゴールまで全力を出し切りました。ここまでずっと村上さんの背中を見てきましたたけど、きょうほど大きく見えたことはありませんでした。力不足を痛感しました」と報道陣の前では普通に振る舞っていたが、片付けを始め出すと涙がこぼれた。最後に「きょうは飲むぞ」とつぶやいて松戸を後にした。

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