【クイーンS】チェッキーノ負けられない一戦 春の悔しさ&兄の無念を胸に

 「クイーンS・G3」(31日、札幌)

 負けられない一戦だ。春の雪辱を期すチェッキーノが、札幌開幕に合わせて始動する。オークス2着後は福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ。しっかりと充電し、美浦トレセンを経由して札幌競馬場に入厩した。「いい雰囲気。長距離輸送でも体重が増えていたし、成長を感じる」と藤沢和師は順調な仕上がりに目を細める。

 21日に同競馬場の芝コースで行われた1週前追いでは、戸崎圭を背に馬なりで6F83秒3-38秒4-12秒8をマークした。感触を確かめた鞍上は「テンションが上がってないのがいい。息遣いも良かった。洋芝の走りもいい感じ」と手応えに納得の表情を浮かべた。

 秋最大の目標はもちろん、秋華賞制覇。今回は古馬との初対決となるが、気後れするわけにはいかない。指揮官は「札幌はデビュー前にスクーリングを経験しているし、何の不安もない。秋華賞に向けていいレースをしたい」と大きな期待を寄せる。

 札幌といえば、全兄コディーノが新馬-札幌2歳Sを連勝した舞台。クラシック候補と目されながらG1制覇は成し遂げられず、疝痛(せんつう)のために4歳の若さでこの世を去った。そんな兄の無念も晴らすべく、北の大地を快走する。

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