【ダービー】角居師リオンで打倒師匠

 「日本ダービー・G1」(29日、東京)

 師匠、そして同門には負けられない。2歳王者から挑戦者へと立場が変わったリオンディーズ、そして、ダービーと同じ舞台設定の青葉賞を制して挑むヴァンキッシュラン。角居厩舎が有力馬2頭を送り込む。角居師とともに助手時代、スマートオーディンを送り込む松田厩舎に所属していたのが、皐月賞2着馬マカヒキで初Vに挑む友道師。ともに“打倒・師匠”に燃えている。

 名門厩舎がダービーV2を狙う。角居師のダービー初制覇は07年のウオッカ。24日、初参戦で手にした栄冠に「牝馬なので実感がなかった」と笑う。それ以降、5頭を送り込んだが、2度目の美酒は味わっていない。「頂点ですから。そういう意味では何回も勝てない。3歳だけに、能力と出来がかみ合わないパターンもある。ダービーの難しさを感じる部分」と。JRAG1・23勝を誇る名トレーナーですら、出走させるのも難しい。それがダービーだ。

 今年は2頭を送り込む。朝日杯FS覇者リオンディーズ。皐月賞は自らハイペースをつくり、最後まで粘れなかった。鍵を握るのは折り合いだけ。「馬が言うことを聞いてくれるか。距離は父さんも母さんも走っているから大丈夫」。ダービー馬とオークス馬の結晶に、復権を描く。

 もう1頭は、同じ舞台の青葉賞を勝って挑むヴァンキッシュランだ。「あれほど切れる脚を使うとは思わなかった。一戦ごとに成長するタイプ。ただ、競馬でこれだけ変わってくる馬も珍しい」とキャリア豊富なディープ産駒に期待を寄せた。

 スマートオーディンでダービー3勝目を狙う松田厩舎に、かつて角居師はマカヒキの友道師とともに助手として所属。「早く師匠に追いついて、追い越したいと思っていたから。仕上げの根底は似ていると思う。みなさん、ここ一番の仕上げの厳しさを認知しているから、前走以上に仕上げてくる。どれだけ技術が上がったか。腕比べができるのは幸せなこと」-。今年のダービーは同門対決にも注目だ。

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