【南関東競馬】リッキー圧勝ユタカ祭り

 「かしわ記念・Jpn1」(5日、船橋)

 2番手から鮮やかに抜け出した3番人気のコパノリッキーが、1分39秒2のタイムで一昨年に続いてかしわ記念2度目のV。交流G1・6勝目を達成した。大井所属の6番人気ソルテが2着に逃げ粘り、5番人気ベストウォーリアが3着。1番人気に支持されたモーニンは、中団から全く伸びず8着に惨敗。2番人気ノンコノユメも4着に敗れ、人気上位馬2頭は共倒れとなった。

 “ユタカ祭り”は終わらない。五月晴れのもと、コパノリッキーを見事にエスコート。先頭でゴールを駆け抜けると右手でガッツポーズが飛び出した。

 同じ1番枠からキタサンブラックをVに導いた1日の天皇賞・春(京都)に続いて、またしてもユタカ・マジックだ。逃げたソルテの2番手につけて、直線で早々とかわした。後方でもがくモーニン、ノンコノユメの4歳勢を寄せ付けず完全な独壇場。3馬身差の快勝劇に「スタートが遅かったけど、うまくいい位置が取れたし、いい感じで走ってくれました」と会心の笑顔だ。

 オーナーのDr.コパこと小林祥晃氏は、この日が69回目の誕生日。「久々にリッキーらしい競馬だったね。ホッコータルマエがいないぐらいで、いまのダートのベストメンバー。勝てたのは価値があるし二重にうれしい」とご満悦。このあとは秋へ向けて放牧に出る予定だが、「色気が出ちゃったよ。米国は方位がいいんだ」と米ブリーダーズCへの参戦(11月・サンタアニタパーク)へ意欲を見せた。

 G1連勝のユタカはラニで挑むケンタッキーダービー(7日・チャーチルダウンズ)へ向けて6日に渡米する。8番枠に「1・1の3連発でいきたかったけどね」と笑ったが、「ゲートが遅いから(枠は)どこでも一緒。かしわからケンタッキーへ。楽しみだね」。日本馬初Vの偉業達成へ、最高の弾みをつけて米国へ乗り込む。

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