【天皇賞】サウンズ動き抜群
「天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)
もう2着はいらない。シルバーコレクター脱却を目指すサウンズオブアースが27日、栗東CWで抜群の動きを見せつけた。アンバーグリスキー(4歳500万下)を目標にスタート。余力十分に直線を迎え、相手をあっさり抜き去っても鞍上の手は緩まない。ラストまでしっかりと追われて6F80秒0-36秒6-12秒2を計時。僚馬に0秒8先着を決めた。
神戸新聞杯2着以来のコンビとなる藤岡佑は「久しぶりに騎乗したが、気性的にも大人になっていた」と笑みを浮かべる。M・デムーロの騎乗停止によって巡ってきた大舞台の手綱。父・藤岡師の管理馬となれば燃えるのも当然だ。「いつか自分が乗ったら、こう乗ってみたいと思っていたことがある。勝ちたいという思いが伝わるレースをしたい」と意欲を口にした。
藤岡厩舎は高松宮記念(ビッグアーサー)、桜花賞(ジュエラー)と、今年は既にG12勝の大活躍だ。「2度あることは3度ある」と指揮官はニヤリ。「今回は京都コース、距離延長と条件は合っているからね」。重賞未勝利ながら2度のG12着が示す通り、その実力は証明済み。ここで悲願の初タイトル獲得といきたい。