【天皇賞】ゴールドアクター貫禄の動き

 「天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)

 昨年の有馬記念の覇者ゴールドアクターが27日、美浦Wの併走追いで好調ぶりを示した。青写真通りの仕上げで大一番を迎える。5歳春を迎えて充実期に突入、二度目のG1制覇へ視界良好だ。昨年の菊花賞馬キタサンブラックは栗東CWで併走追い。落ち着き十分で好気配を漂わせた。なお、枠順はきょう28日に確定。29日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 静かなる示威行動だ。派手なパフォーマンスは一切なしだが、ゴールドアクターがG1ホースの貫禄を十分に見せつけた。美浦Wでトーセンアーネスト(4歳1000万下)を3馬身追走。直線、じわりと差を詰めゴールでは半馬身遅れたが、発する雰囲気は1戦ごとにすごみを増している。時計は5F68秒7-38秒3-12秒7を計時した。

 中川師は「折り合い重視でいい追い切りができたと思う。全て予定通りにきている。やるべきことはやった。状態面は何も言うことはない」と仕上げに関して胸を張った。

 14年菊花賞3着の後に長い休養に入った。「放牧から一度戻したが、トモがまだ緩かった。パンとするまで待つことに」と振り返る。我慢が覚醒モードに切り替わり、破竹の5連勝につながった。

 吉田隼は2週連続で追い切りに騎乗し、コンタクトを取った。「きょうはキャンターから落ち着いていた。言うことなしだと思います」と頼もしい相棒を見やる。コンビを組んで8戦7勝。唯一、3着に敗れた菊花賞も見せ場は十分。当時から馬は格段の成長を遂げた。

 自身も有馬記念を境に変わった。「あの時は故障明け最初の週。普通、G1の経験が浅い騎手に乗せてくれませんよね。オーナー、中川先生はじめ、関係者のみなさんとの絆を感じさせてくれる馬」。今、重圧は高いモチベーションに変化している。「できるだけ内枠が欲しい」という願いがかなえば、2つ目のビッグタイトル奪取が現実味を帯びてくる。

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