【京都記念】ミストラル豪快走

 「京都記念・G2」(14日、京都)

 日経新春杯を制したレーヴミストラルが好調キープだ。10日の最終リハは川田を背に単走。馬なり、上がり重点ながら軽快な脚さばきで栗東CWを駆け抜けた。今月末で定年する松田博師の管理馬として臨む最後の一戦。重賞連勝で、さらなる飛躍への足固めといく。

 普段通り、上がり重点の追い切りを施した。レーヴミストラルの最終リハは、川田を背に栗東CWを単走。終始馬なりで、人馬のリズムを重視した調教だ。直線で軽く促されて温存したパワーを解き放つと、粉雪交じりの冷たい風を切り裂き、シャープに脚を伸ばした。6F87秒1-40秒4-12秒0。重心を低く保ち、余力十分にゴール板を射抜いた。

 鞍上は「いつも通りです。前回と同じように無事に終わって何よりですね」と胸をなで下ろす。松田博師は2月末で定年のため、来月からは高野厩舎に転厩予定。愛馬と臨む“ラストラン”を前にしても、師は「まあ、こんなものやろう。現状はこういう仕上げが一番いいと思ってやっているけどな」と特別な調教は選択しない。馬に合った調整方法で結果を残す。その信念がぶれることはない。

 前走はスローペースも関係なく、最後方から直線一気で豪快に突き抜けた。トレーナーは「ああいうパターンが一番いいわな。バタバタせずに安心して見ていられた」と振り返る。重賞連勝に向け「神経を使い過ぎるところがあるし、リラックスしているのが一番いい」とレースまで精神面に細心の注意を払って調整するつもりだ。

 主戦は「前走はいい内容で勝ってくれました。今回は1F短くなりますし、週末の雨予報もどうか。そのあたりに対応できれば」と分析する。松田博師と臨むレースもあとわずか。「ここも走ってくれることを期待しています」と力を込める。14年桜花賞馬ハープスターなど数々の結果を残してきた名コンビ。ミストラルとの“三位一体”で、新たな重賞タイトルを目指す。

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