【きさらぎ賞】アブソリュー重賞初Vだ

 「きさらぎ賞・G3」(7日、京都)

 1戦1勝馬のロワアブソリューが重賞初制覇を狙う。好内容で制した新馬戦からも素質の高さは明白。鞍上は目下19勝でリーディング首位のM・デムーロ。13年セレクトセールで2億3000万円(税抜き)の値をつけたサトノダイヤモンド、同セールで2億4000万円(税抜き)で落札されたロイカバードを撃破し、最少キャリアVを成し遂げるか。

 豊かな潜在能力を生かし、レース史に自らの名を刻む。1戦1勝馬のロワアブソリューが、果敢に重賞へと格上挑戦する。手綱を取るのはリーディングのM・デムーロ。2週続けて追い切りに騎乗し、好感触をつかんでいる。「いい馬。まだ若いけど、ポテンシャルがある。動きもいい。新馬戦よりも良くなっていると思う。どこまでやれるか楽しみ」と期待値は高い。

 鞍上は同レースを2度(10年ネオヴァンドーム、11年トーセンラー)制しており、3戦2勝と好相性。「きのう、映像を見たけど、2回勝っているね。ラーを覚えているよ。謙ちゃん(池添)の馬(オルフェーヴル)、ウインバリアシオンもいた」。当時はその2頭に続く3番人気。今年もサトノダイヤモンド、ロイカバードと2頭の良血馬が出走予定で、状況は5年前と重なる。

 「2頭は強いと思うけど、どれくらい強いかは分からない。チャンスはある。頑張りたい」と言い切る。追い切り翌日の木曜は厩舎周りの引き運動で調整。北村助手は「調子はいい。前での競馬になりそうだし、京都で直線が平たんになるのもいい」と舞台変わりを歓迎する。レース史上初となるキャリア1戦での勝利を、飛躍への足掛かりとする。

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