【東京新聞杯】リベラル重賞V狙う

 「東京新聞杯・G3」(7日、東京)

 バースデーの前祝いといくか。マイル戦に転戦した途端、準オープン、オープン特別で連勝を決めたダイワリベラルが勢いに乗って重賞Vに挑む。馬体面の成長と本来の気性がマッチして適距離で開花。来週10日に46歳の誕生日を迎える菊沢師に、重賞Vのプレゼントを届けたい。

 ダイワリベラルはマイル戦で2連勝。鮮やかなイメージチェンジを遂げた。ダート1400メートルの新馬戦を除き、ずっと芝の1800メートル以上を使われてきた。理由なくして、いきなり結果を出せるはずはない。

 元騎手の菊沢師は、ずっとこの馬の調教をつけたきた。「3歳のころはまだ体が緩かったからね。去年の秋あたりから、しっかりしてきた」と、まず馬体面の成長を要因に挙げる。だが、それ以上に生来の気性がマイル戦向きだった。以前は先頭に立つと気を抜き、差されてしまうことが何度かあった。マイルならゴールで差すというイメージが描きやすいからだ。

 「ダイワメジャー産駒。2000メートルまでは持たせたいという、僕自身の意地もあった。でも、調教の感じからはマイルが一番いいと信じていた」。前2走とも理想的なレース運びで鼻差の勝利。こだわりを捨てたことが、新たな一面を引き出したと言える。

 今回、相手関係は一気に強化され、舞台も東京に変わる。「東京だとごまかしは利かない。このメンバーでどれだけやれるか」と控えめだが、今の充実ぶりならノーチャンスではないだろう。

 来週の10日が46歳の誕生日だ。11年に厩舎を開業。平地の初重賞Vがバースデー前日の13年2月9日、ウキヨノカゼのデイリー杯クイーンCだった。「やはり、この時期は意識するね」。今回も勝てば最高の前祝いになる。

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