「エルフィンＳ」（６日、京都）

　もう足踏みは許されない。厩舎期待のレッドアヴァンセが、桜の舞台を目指して一戦必勝の構えだ。「とにかくここで結果を出さないとね」と音無師は意気込みを口にした。

　リディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンと、兄には重賞覇者がズラリ。デビューから２戦はいずれも脚を余す形で敗れたが、思い切って大外を回した前走で待望の初白星をゲットした。「長くいい脚を使えるから、外回りの舞台はいいと思う」とトレーナーは連勝に自信をのぞかせる。

　厩舎の先輩が果たせなかった夢をつかみ取りたい。

　白毛でブチ模様のアイドルホース・ブチコは昨年、チューリップ賞に挑むも１４着と惨敗。桜花賞出走はかなわなかった。ブチコとレッドアヴァンセを担当する橋本真助手は「あの舞台に立ちたい」とリベンジに闘志を燃やす。「相手うんぬんよりも、自分の力を出し切ってくれれば」。“アヴァンセ”はフランス語で「前進する」の意。春の仁川へ一直線だ。