【ボート】兵庫・向所チルト跳ねる攻め

 「近畿地区選手権・G1」(6日開幕、尼崎)

 2016年の近畿No.1だ-。「G1・第59回近畿地区選手権」が、尼崎ボート場で6日から6日間の日程で開催される。大阪(住之江)、兵庫(尼崎)、滋賀(びわこ)、福井(三国)の4支部から厳選された49選手が出場する全国屈指の激戦区の頂上決戦。地区選で猛アピールする兵庫支部期待の向所浩二(43)を紹介する。

 チルトを自在に操り、豪快な攻めスタイルを貫く向所に注目だ。地元・向所といえば、チルトを跳ね、伸び仕様に仕上げて一撃を狙う攻撃型。「みんな同じマイナスで走っても面白くない。昔から伸び寄りでやってるし、自分は攻めて行くイメージ。ボートによって0や0・5にするけど、尼崎は0・5にしても乗りやすいし、意外と出足もいい」と、走り慣れた水面で調整も心得ている。

 ただ、尼崎では「最近メーカー機を全く引かない」と嘆くように、1月のセンプルカップでも2連対率ワーストの56号機に苦戦。しかし、チルト調整と整備を重ね、予選を14位で突破するなど、高い調整力はG1でも証明した。「ペラは最近ほぼ似たような形。行き足から伸びが仕上がるような感じで、調子もいい。一度メーカー機に乗って、自分のペラを試したい。自分の中ではいい感じで行けると思う」とニヤリ。ペラに自信を持つからこそ言える、頼もしいコメントだ。

 伸び仕様とともに、向所の代名詞と言えるのがS力だ。昨年序盤はF2の休み明けの影響で「Sが行けない状況。平均STの数字も上がったんちゃうかな」と苦笑い。でもすぐさま「勝負どころでSは行くよ。最近(準優は)4節連続ゼロ台行ったんちゃうかな」とキッパリ。調べてみると、残念ながら優勝した1月びわこはコンマ11の2番手Sながら、そのほかの3節はゼロ台S。たとえ優出できなくても、自らはもちろん、ファンも納得せざるを得ないレースと言えるだろう。

 4年に一度の地元地区選。「いつもよりピットがうるさいだけで、意識はそんなにしていない。前付けに行くタイプじゃないから、進入でも気を遣わないしね。むしろ終わってからみんなでカニを食べに行く三国開催とかの方が好き(笑)」と言いながらも「尼崎だと調整を合わせるのは早いと思う。センプルカップでもワースト機を仕上げられたし、全くのボロ以外なら出せると思う。伸びるやつを引けば面白いよ」とニヤリ。若手にも負けないSの思い切りと、豪快な全速戦。地元ファンを再び虜にする日がもう迫っている。

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