【有馬記念】ゴールド有馬は内田博
「有馬記念・G1」(27日、中山)
有馬記念を最後に現役を引退するゴールドシップ(牡6歳、栗東・須貝)は、内田博幸騎手(45)=美浦・フリー=とのコンビ復活で挑むことが2日、分かった。同騎手が騎乗するのは13年ジャパンC(15着)以来となる。
須貝師は「初G1(皐月賞)に菊花賞、有馬記念(全て12年)も彼が乗って勝った。ゴールドシップのいい時も悪い時も、よく知っている鞍上。最後は彼でいくのがいいと思った」と説明。なおレース後に引退式を行う。
“世紀の大出遅れ”を犯した宝塚記念(15着)以来の実戦となった、先週のジャパンCは10着。再びゲート再審査処分を科せられれば、グランプリ出走がかなわなかったため「出られるので良かった」とホッとした表情を見せる。「彼(内田博)もこの馬で悔しい思いをしているはず。いろいろな思いをぶつけてくれるだろう」と有終Vに期待した。
引退後は今年2月に急死した父ステイゴールドの後継として、総額9億8000万円のシンジケートが組まれ、北海道新冠町のビッグレッドファームで種牡馬入りすることが決定している。個性派として日本競馬界を盛り上げてきた現役最多のJRA・G1・6勝馬。かつて主戦を務めた鞍上とのコンビで変わり身を見せるのか、“芦毛の怪物”のラストランに注目が集まる。