【CC】タルマエG1・V10狙う
「チャンピオンズC・G1」(6日、中京)
4万4000人を超す観衆に見守られ、天下統一を果たしてから1年。チャンピオンロードを歩むホッコータルマエが、再び桶狭間に帰ってくる。JRAのビッグタイトルをつかんだチャンプの新たな命題は、統一ダートG1・V10。連覇を果たせば、V9のヴァーミリアン、エスポワールシチーというビッグネームを抜き、未知の領域へと踏み込むことになる。
秋初戦となったJBCクラシック(3着)の結果を真正面から受け止め、この中間は攻めの姿勢をより鮮明にしてきた。1週前には、栗東坂路でハードな併走追いを展開。4F51秒6という自己ベストタイの時計を叩き出した。「本当にいい時しか出ない時計。理想的なけいこができましたし、良くなってきています」。前年(JBCクラシック4着から戴冠)同様、着実に上昇カーブを描く相棒の姿に、幸はあらためて勇気を得た様子だ。
「前走もよく頑張ってくれています。結果に関しては、休み明けが響いたということでしょう。ひと叩きしたことでいつも通り、良くなってきています」。担当の相良助手は、変わらぬ信頼感を口にする。レジェンドを超えて未踏のV10へ。ゴールの向こう側には、誰も見たことのない景色が広がっている。