【JC】トリップトゥパリス覇気満点

 「ジャパンC・G1」(29日、東京)

 過密ローテを感じさせない、覇気に満ちた走り。豪州から転戦のトリップトゥパリスが26日、東京芝で躍動した。前肢をしっかりと伸ばしながら、7F98秒6-39秒8-13秒8。「白井(競馬学校)では元気がなかったけど、今はよく飲んでよく食べる。これ以上ないほど満足のいく状態」と、トレヴァージョーンズ助手は納得顔だ。

 フェイムゲーム、ホッコーブレーヴが撃沈したコーフィールドCで2着に好走し、続くメルボルンC(ともに豪G1)は4着。初の海外遠征で結果を残したように、芯の強さがある。「前走は落鉄していた。あまりいい内容ではなかった」という点も考慮すれば、能力的にも侮れない。

 21日には、13年天皇賞・春で3着に入るなど、3度の来日経験を持つ僚馬レッドカドーがレース中の骨折により安楽死。「大変悲しい1日だった。この馬はまだ若い。やらなければならない」と神妙な表情を浮かべる。弔い合戦は1枠2番から発進。「1~10番がいい」の願いが通じた。英国の名門・ダンロップ厩舎の放つ刺客が怖い。

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