【東スポ杯2歳S】オーディン豪脚V

 「東スポ杯2歳S・G3」(23日、東京)

 過去7年の勝ち馬からG1馬5頭が誕生している出世レースを制したのはダノンシャンティ産駒スマートオーディン。抜群の切れ味を発揮し、素質馬ぞろいの一戦を制した。同産駒は重賞初V。2番人気プロディガルサンが2着に入り、1番人気ロスカボスは8着に敗れた。

 父譲りの豪脚がさく裂した。後方を進んだスマートオーディンが直線ではじけた。メンバー最速となる上がり3F32秒9の末脚を駆使してV。好メンバーがそろったクラシックの登竜門を制した。

 5F通過が1分2秒4のスローペース。「道中はペースが遅くて行きたがっていました」とこのレース3勝目の武豊は振り返る。だが、名手は落ち着いた手綱さばきで他馬の後ろに入れて折り合いに専念。最後の瞬発力を引き出した。「期待通りの切れ。すごく伸びましたし、すごい切れ味でした」と笑顔を見せた。

 父も管理した松田国師は「(弟子の)高野の馬(ロスカボス)に負けないで良かったよ」とご機嫌だ。「父は(その父の)フジキセキのコピーのような形だったけど、オーディンは長めに出ていて父よりも余裕がある」と説明。その分、距離に融通が利くと分析する。ダービー2勝の名伯楽は「年が明けてもファンから応援してもらえるように」と来年のクラシックへの飛躍を思い描いた。

 「かなりいい馬ですね。(クラシックも)期待を持てますよ」と武豊も素質を絶賛。今後は未定だが、来年に向けて夢をつないだ。皐月賞、そしてダービーへ-。卓越した瞬発力の持ち主が、世代の頂点を目指していく。

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