【エ女王杯】ラキシス連覇へ懸命リハ

 「エリザベス女王杯・G1」(15日、京都)

 史上4頭目のレース連覇を狙うラキシスは11日、栗東CWで最終追い切りを行った。角居厩舎としては珍しい単走追いに、全体時計も5F67秒3と軽めの内容に終始。動き自体は軽快ながら、16キロ減だった前走の馬体重を意識していることが見え隠れする最終リハとなった。一方、オークス2着以来となる注目のルージュバックは美浦Wの併せ馬で大きく先着。ぶっつけ参戦となるが、陣営は自信を持って送り出す。

 史上4頭目の連覇に向けて、視界は広がったのか。ラキシスは朝一番の栗東CWで単走の最終調整を終えた。4角からやや強めに追われて末脚を伸ばす形で5F67秒3-37秒8-12秒4をマーク。伸び伸びした走りで動き自体は軽快に見える。会見で角居師は「あまり時計は見ていないが、動きは良くなってきていると思う」と前向きにコメントした。

 しかし、いかんせんG1へ向けての追い切りとしては軽めに映る。向正面では落ち着き十分に、ゆったりしたペースを保った走りを披露したように、もちろん制御性の高さは買い材料だ。それでも全体時計だけでなく、ラスト1F12秒4もややセーブ気味。京都大賞典(4着)が、前々走の札幌記念から16キロ減の馬体重。併せ馬で追い切る角居流の調教をしなかったのは、そのあたりを気にしているのだろうか。

 トレーナーも馬体重調整に苦慮していることを隠さない。「中間に食べたり食べなかったりがあるが、競馬場に連れて行く前(のトレセンで)は470キロを超えている。ただ、競馬に連れて行ってメンタル的にどうなのか。暴れたりはしていないが、そこで食べなかったり…。ふたを開けてみるまで分からないところが大きい」。選んだ言葉は慎重だ。

 もちろん、牡馬の一線級と互角に走ってきた実績は光る。札幌記念(5着)で始動して京都大賞典をステップに連覇の懸かる女王杯へ。ステップに選択した2競走はどちらも牡馬なら天皇賞・秋~ジャパンCへと続く古馬王道路線への一里塚だ。

 今週から短期免許で騎乗する名手ムーアを鞍上に確保したことからも、上位人気は確実な情勢。「世界で1番や2番のジョッキー。期待しています。何とか連覇を果たしたい」と指揮官は力を込める。陣営による細心の調整が続くが、レース当日の気配までじっくりと注視する必要がありそうだ。

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