【神戸新聞杯】ティルナノーグ復活の秋

 「神戸新聞杯・G2」(27日、阪神)

 力強いフットワークで充実ぶりを示した。ティルナノーグは24日、栗東坂路で単走追い。「先週やっているけど、一杯に。体調は変わらずいいよ」。4F52秒9‐38秒7‐12秒5の時計に、松永幹師は納得の表情を見せた。

 新馬戦から2連勝したが、その後不振に陥った。“らしさ”を失い、クラシック参戦もかなわなかった。「今思えば、状態がもうひとつだったのかも」と振り返るように、体を減らし続けたこともその一因。休養明けだった前走は馬体重が12キロ増。ピリピリとした面も解消し、心身の成長と仕上がりの良さが10カ月ぶりの勝利に結びついた。「ゲートを出たのと、行く馬がいなかったので、行ったけどね。あとは当日、タイミング良く(ゲートを)出られれば」。トレーナーは不振時に安定しなかったゲート克服を課題に挙げる。

 8戦中6戦(2勝)でコンビを組んだ武豊は2走前(4着)以来の騎乗。「もともとこの馬でクラシックを、と思っていたからね」と素質馬の復調ぶりに満足げ。外回りの阪神2400メートルには「本来は切れ味のある馬。長い直線は向くと思う」と歓迎した。

 まだディープインパクト産駒が勝っていない神戸新聞杯。早熟とは言わせない。7冠馬の血を継ぐ良血馬が、秋の始動戦で完全復活を果たす。

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