「小倉２歳Ｓ・Ｇ３」（６日、小倉）

　光る汗と瞳の輝きが、夏の充実ぶりを物語る。アズマシャトルで小倉記念を制し、重賞初制覇を飾ったデビュー２年目の松若風馬が、所属厩舎のレッドラウダで重賞２勝目を狙う。「こんなに早く重賞を勝てると思ってなかったし、どこかで自信にもなっていますね。今度は自厩舎の馬で重賞を勝ちたいです」と意欲的だ。

　先週は、アジアヤングガンズチャレンジで韓国のソウル競馬場へ。自身初の海外遠征に挑戦した。４レースに騎乗して４位が最高。１１人中で６位タイの１６ポイントに終わり、「ゲートボーイも初めてで、日本ではないこともいろいろ経験できました。勝ちたかったですけどね」と唇をかむ。

　それでも、夏の小倉開催では７勝を挙げ、リーディング４位につける。海外遠征で騎乗していない週があったことを思えば、優秀な成績だ。「いい馬に乗せてもらっていますからね」と周囲への感謝の気持ちを忘れない。

　２戦連続でコンビを組むパートナーにも「スピードもあるし、しっかりしていて、いい馬ですね。千二を経験しているのもプラスだと思います」と好感触だ。師匠の馬で重賞タイトルを手にし、飛躍の夏を締めくくる。