【キーンランドC】ウキヨノカゼ、完勝

 「キーンランドC・G3」(30日、札幌)

 ド派手なパフォーマンスで、約2年7カ月ぶりにタイトルを獲得した。最後方からウキヨノカゼが一気にまくって出る。4角手前で先行集団に取り付き、直線に向いてすぐ先頭へ。勢いは衰えないまま、13年デイリー杯クイーンC以来となる重賞2勝目のゴール板を貫いた。秋風が吹き始めた札幌から、短距離界の新星が誕生だ。

 素晴らしいスピードの持続力に、四位が驚く。「仕掛けた時の反応にはびっくりした。もともと力のある馬。短距離戦なら上に行っても楽しめると思う」と評価した。ディサイファで臨んだ先週の札幌記念は、予想を覆す先行策でV。対照的に今回は、度胸を決めての一発狙いが実を結んだ。百戦錬磨のベテランが北都で2週連続、存在感を見せつけた。

 3歳時は桜花賞候補に名乗りを上げた直後に、屈腱炎が判明。戦線離脱を余儀なくされた。ターフに戻ったのは約1年9カ月後。忘れかけられた存在が、2連勝でスプリント路線の主役候補の一頭にまで大きく浮上した。

 菊沢師は「長い間休ませて、結果を出せたのはオーナーの理解があればこそです」と喜びをかみしめる。これでスプリンターズS(10月4日・中山)の優先出走権を獲得。これまでかなわなかったG1挑戦の夢が、現実になろうとしている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス