【キーンランドC】ティーハーフ充実

 「キーンランドC・G3」(30日、札幌)

 前走の函館スプリントSを快勝したティーハーフは26日、函館Wで単走追い。四肢を伸ばして力強く駆け、出来の良さを印象づけた。重賞連勝を決めればサマースプリントシリーズ制覇に大きく近づく。レッドオーヴァル、オメガヴェンデッタの安田厩舎2頭は札幌芝で併せ馬。両馬とも好調ぶりをアピールした。

 勢いは止まらない。3連勝中のティーハーフは函館の角馬場で体をほぐした後、Wで単走追い。手綱は抑えられたまま。馬なりだったが、ダイナミックなフォームで5F68秒5-40秒2-13秒0を計時した。

 動きを見守った西浦師は「調整程度だけど、いい感じで馬はできている。函館は涼しいから予定通りに乗り込めた」と満足げな表情を浮かべる。4月の1000万勝ちから3連勝の上がり馬。「最近は体も大きくなっているし、リラックスしている。精神的にも成長して古馬らしくなった」と充実ぶりに目を細めた。

 重賞初制覇を決めた前走の函館スプリントSは圧巻だ。2歳時に朝日杯FS5着があるとはいえ、昇級戦。直線は破格の末脚で並ぶ間もなく、重賞ウイナーたちを飲み込んだ。「衝撃的でした」。国分優はそう言って目を丸くすると「もともと期待していた馬だけど、グンと良くなった」と急成長ぶりを強調する。4連勝のかかる一戦に「どんな競馬になるか分からないけど、馬のリズムを大事に。注文もありませんから。結果を出したい」と力を込めた。

 視線の先には海外遠征を見据える。「結果次第では大きなところを夢見ているんだ。担当者にはパスポートを準備するように言ってあるから」。指揮官はスプリンターズS(10月4日・中山)で短距離王の座をつかんだ後は、香港遠征をもくろんでいる。壮大な夢が詰まった秋に向け、重賞連勝で弾みをつける。

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