「キーンランドＣ・Ｇ３」（３０日、札幌）

　実戦で持ち味を最大限発揮できるよう、熟考しての追い切りだ。安田厩舎のレッドオーヴァル、オメガヴェンデッタは２６日、札幌芝で併せ馬を行った。レッドは安田翔助手、オメガは岩田（レースは横山典）で前者が２馬身先行する形で進む。

　直線に向いてオメガが内から徐々に接近。残り約１００メートルから併走態勢でゴール板を通過した。その後、安田翔助手は左ムチを２発。時計には表れないスパイスを注入した格好だ。

　安田翔助手は「レッドは前走を使って集中力が高まった。体はできているから気持ちを乗せるのを重視」と説明し、オメガについては「成長途上の馬。気が入り過ぎないケイコができた。この相手でいい競馬ができたら先々が楽しみ」と期待を寄せた。

　今回は昨年２着のレッドに期待大というニュアンス。だが、初めてオメガにまたがった岩田は「爆発力がありそう」とほめる。２頭とも鞍上は強力。全てがかみ合えばワンツーまでありそうなムードだ。