【CBC賞】ウリウリ“イン突き”V

 「CBC賞・G3」(5日、中京)

 過酷な条件を耐え抜き、ウリウリが昨年の京都牝馬Sに続く2つ目の重賞タイトルをゲット。4角12番手から岩田が得意の“イン突き”を決め、鮮やかにゴール板を突き抜けた。

 内めの3枠6番から発進。雨の影響でインコースは荒れ始めていたが、陣営は「この馬の力を信じよう」と覚悟を決め、小細工抜きの競馬を選択した。終始ロスのない内ラチ沿いを通ってつかんだV。泥まみれで引き揚げてきた鞍上は「初の千二で最初は戸惑っていたが、3~4角でハミを取って対応してくれた。直線はすごい脚。馬がしっかりしてきたね」と成長ぶりに驚きの表情。「すごく能力の高い馬。大きいレースを獲れると思います」と今後のさらなる飛躍を約束した。

 「馬場はギリギリ。雨が降っていたら、たぶん厳しかった。賭けだった」と藤原英師は好結果にホッとひと安心。前日にはJRA通算500勝を達成した指揮官だが、「いつも通り、ひとつずつ責任を持って勝たせていく。その繰り返し」とクールにいなした。

 今後については「(適当な)牝馬限定戦がない以上、そっち(短距離)方面で。オーナーと最大目標をつくってから、次戦を決める」と話すにとどめたが、「ストレイトガールと勝負やな。面白い戦いになる」と既に同門のマイル女王との対決を思い描く。藤原英厩舎にまた一頭、短距離界のヒロインが誕生した。

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