【CBC賞】ストーム弟に負けない

 「CBC賞・G3」(5日、中京)

 高松宮記念4着以来のサドンストームは1日、栗東坂路を力強く登坂。好仕上がりを印象づけた。

 サドンストームの最終リハは、栗東坂路で2週続けて国分優を背に単走。残り1F手前から追いだすと、右ステッキが3発入るド迫力の内容。降りしきる雨をモノともせず、4F53秒3-38秒6-12秒3を刻んだ。

 鞍上は「予定より速くなりましたが、動きは良かったですね。しっかりとしまいも反応していました」と手応えは十分。担当の深川助手も「動きは先週よりも軽く見えた。体も絞れて、このひと追いでちょうど良くなるはず」と納得の表情だ。

 自身の手綱で、先々週の函館スプリントSで先に重賞を勝った全弟ティーハーフに負けないよう、兄にもタイトルを贈りたい。主戦は馬に自らの姿を重ねる。「僕も自分が東京で1回も勝ったことがないころ、(双子の)弟の恭介が重賞(10年府中牝馬S=テイエムオーロラ)を先に勝ちましたから」。兄は約4年後、14年小倉2歳Sのオーミアリスで重賞初Vを達成した。

 「新馬戦にも乗せてもらって、思い入れは強い。何とかこの馬で重賞を勝ちたい」。熱い思いを手綱に込め、今度こそ念願の重賞初勝利へと導く。

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