【CBC賞】ドゥイング古馬の壁破る!

 「CBC賞・G3」(5日、中京)

 成長力に注目だ-。3歳馬のジャストドゥイングが、葵S快勝の余勢を駆って、古馬のスプリント重賞へ。メンバーは一気に強くなるが、500キロを優に超す馬体は迫力十分。出来の良さとハンデ53キロを生かし、2連勝&重賞初Vを目指す。

 出走16頭中8番人気の低評価。葵Sを豪快に差し切ったジャストドゥイングの走りは、果たして本物なのだろうか?2歳時は芝1800メートルで2勝を挙げ、クラシック候補とまで呼ばれた存在。初のスプリント戦でのVに、疑問視する声があっても何ら不思議はない。

 だが、番頭の白倉助手は、レース前から確かな手応えを感じていたと言う。「デビュー時は能力で千八をこなしていましたが、随所に折り合いを欠く場面もありましたから。最近の競馬を見ていると、短距離の方がいいと思っていました」。

 血統的な裏付けもあった。母のストラテジーは全4勝が芝1200メートル。開業間もない中竹厩舎の屋台骨を支えた。「短距離のビュンと行く馬でね。普段は素直でおとなしかったけど、競馬に行くとスイッチが入る馬だった。そういうところはよく似ているね」。母譲りの性格が、スプリント戦で開花した。

 短期放牧明けだが、調整は順調。「緩むこともなく、いい感じで帰ってきた。先週追っているし、直前のひと追いで態勢は整うと思います」。走るフォームはまだ粗削りだが、500キロを優に超す巨体は大物感が漂う。「パワーがあるので、力を要する中京の芝は合うと思う」と仕上げ人は期待感を口にする。

 古馬の壁は厚いが、ハンデ53キロは魅力。「早くからここを目標にしてきましたからね。いい競馬ができるようなら、先々が楽しみになる」。馬名の意味は“やるしかない”。若々しい走りで、真っ向勝負を挑む。

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