【ダービー】ドゥラ僚馬2頭を置き去り

 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 2冠制覇を目指し、自慢の末脚が早くもうなりを上げた。皐月賞馬ドゥラメンテが、美浦Wで21日、1週前追い切りを敢行。僚馬2頭をあっさりと置き去りにする鋭い動きを披露した。競馬の祭典で再び豪脚発揮の態勢が、確実に整いつつある。

 極上の切れをチラリとのぞかせた。圧巻の走りで皐月賞を制したドゥラメンテは、美浦Wの3頭併せで真ん中から発進。直線では両サイドの僚馬2頭を置き去りにする瞬発力を披露し、5F70秒5-39秒6-12秒6で駆け抜けた。内シャドウパーティーに3馬身、外オコレマルーナ(ともに6歳1600万下)に4馬身先着だ。

 「入りの時計は遅いけど、しまいはまあまあ。動きは良かったですね」と橋本助手。先週は同じくダービーに出走するサトノクラウンと併せ馬を敢行し、心身に負荷をかけた。「相手も調教駆けする馬。その週末は軽めの調整で1週前追いに備えました」とメリハリをつけながら、馬体をつくり上げている。

 まだ気性的には幼い未完の大器。この日もWへの馬場入りをごねるシーンが見られた。「まだ人間が完全にコントロールできているわけじゃない」と認めつつも、そこは関東のトップステーブルだ。「調整の精度を上げられるようにやっています。行儀の悪さも今のところは許容範囲」と能力発揮に支障はないとの見立てだ。

 オーナーサイドが凱旋門賞・仏G1(10月4日・ロンシャン)の一次登録を済ませるなど、描く夢は大きい。まずは府中で再び衝撃を-。細心の注意を払いながら、確実に仕上げを進めていく。

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