【オークス】ミッキー雪辱へ万全

 「オークス・G1」(24日、東京)

 濃霧が立ち込めるなか、忘れな草賞を制したミッキークイーンが20日、栗東CWで力強いフットワークを見せた。桜花賞は3分の2の抽選で無念の除外。そのうっぷんを、ゲートインがかなう樫の舞台で晴らしたいところだ。桜花賞馬レッツゴードンキは栗東坂路で余力十分に先着。2着のクルミナルも絶品の動きを披露した。なお、枠順は21日に確定する。

 数10メートル先も見通せないほどの濃霧に包まれた栗東トレセン。朝イチのCWに現れたミッキークイーンが、その小柄な馬体を躍動させる。タイムは計測不能だったものの、視界の開けたゴール前ではしっかりと追われ、力強くしまいを伸ばした。池江師は「まずまずですね。万全に近い状態だと思います」と満足げにほほ笑んだ。

 雪辱に燃える。桜花賞は3分の2の抽選からこぼれて痛恨の出走除外。それでも同日の忘れな草賞をきっちり制して賞金を加算。勇躍挑む樫の舞台だ。デビューから4戦、手綱を握り続けてきた浜中は「初めて乗ったときから素質の高さを感じた馬。桜花賞に出られなかった分、オークスで結果を出せれば」と腕をまくる。“残念桜花賞”と言われる忘れな草賞Vからの臨戦組は、過去に94年チョウカイキャロル、98年エリモエクセル、11年エリンコートが本番でも栄冠を勝ち取っている。リベンジを果たした先輩に続きたいところだ。

 東京への輸送があるだけに、鍵は馬体の維持か。前走後は栗東近郊のノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧。先々週に帰厩してからも入念なケアを施されてきた。「ふっくらはしたかな。前走よりはプラスで出せそうだ」と指揮官は馬体増を見込む。主戦も「カイバを食べていると聞いているし、1週前にまたがったときも細くなった感じはなかった」と証言。現時点で430キロ(前走426キロ)ほどだが、この馬なりに着実な成長曲線を描いている。

 折り合いに不安がなく、長くいい脚が使える点で今回の舞台設定は申し分なし。「左回り、右回りの得手不得手はなさそうな感じ。スタートがあまり上手ではないので、1コーナーの位置がポイントになりますね。あまり後ろ過ぎると届かない。ある程度のポジションで流れに乗れれば」とトレーナーは意気込む。これまであまたのG1タイトルをかっさらってきたが、牝馬による重賞制覇は08年チューリップ賞(エアパスカル)のみ。持ち味をフルに発揮して、牝馬クラシック初制覇を成し遂げたい。

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