【ダービー】スティール修正点を補正

 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 皐月賞2着からのリベンジに燃えるリアルスティールが20日、しっかりと修正点を補正した。

 栗東CWで僚馬キョウエイバサラ(7歳1600万下)を3馬身ほど追走。しびれるような手応えで直線に向くと、伸びのあるストライドでパートナーをとらえ、最後は2馬身突き放した。だが、本当の意味でチューニングを施したのは、フィニッシュラインを過ぎてからだ。手綱を緩めることなくゴーサインを送り続け、集中力の強化を図った。

 6F80秒8-37秒1-11秒8の時計に、福永は「皐月賞では先頭に立った時に一瞬、気を抜くそぶりを見せたので、きょうはゴール板を過ぎてもしっかりやりました。気を抜くところもなかったし、思った通りの負荷をかけることができた」と満足そうにうなずくと「体が引き締まって、切れもいい。良かったと思います」と笑顔を見せた。

 「歩くフォームにも成長を感じる。伸びしろは大きいはず」と矢作師も力を込める。決戦まであと10日。心血を注いでバージョンアップに取り組む構えだ。

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