【フローラS】奥村武師、重賞初V狙う
「フローラS・G2」(26日、東京)「福島牝馬S・G3」(25日、福島)
開業2年目の奥村武調教師(38)=美浦=が重賞に2頭を送り出す。
福島牝馬Sのウエスタンメルシーは連勝中の勢いが魅力だ。「この連勝は後藤さん(故後藤浩輝騎手)のおかげ。父のブラックホークは国枝先生が管理した馬。勝てたら後藤さん、師匠への恩返しになりますね」と意気込む。一方、フローラSのリアンドジュエリーにも「しまいは確実だし、女の子同士なら」と自信を見せる。
最も勝ちたい海外のレースは英国ダービーだ。「コースを見た人なら分かるはず。日本馬が勝つのは、どのレースより難しいと思う。日本のダービーとほぼ同時期。遠征は容易ではないが、フィットしそうな馬と理解あるオーナーがいれば、いずれは挑戦したい」と夢をはせる。
そのためには実績を挙げなくてはいけない。「奥村に預けて駄目なら仕方ない、と言われるぐらい厩舎力をつけることが必要。気を抜けません」。まずは今週の重賞初Vだ。