【マイラーズC】タイホー重賞Vを狙う

 「マイラーズC・G2」(26日、京都)

 軌道に乗ってきた。6歳春を迎えたテイエムタイホーが21日、1600万下からオープン特別を連勝し、勢いをつけて重賞に挑む。馬の充実ぶりもさることながら、手綱を取る松田も絶好調。先週の福島では3勝を挙げ、今年既に18勝(19日終了時点)をマーク。勢いに乗るコンビが、破竹の3連勝&重賞Vを狙う。

 善戦止まりでくすぶっていたのがうそのように、6歳春にしてテイエムタイホーが開眼。鮮やかに逃げ切った2走前の武庫川Sの勢いそのままに、前走の六甲Sも先行策から力強く抜け出してV。2着に3馬身半差をつける圧勝劇を演じ、あっさりとオープンの壁を突破した。

 2連勝はともに松田の手綱。レースの流れに応じた好騎乗が光った。「距離がマイルに延びたのが良かったよう。(道中で)掛かりながらも、今は脚がたまるようになっている」と鞍上。過去7度のコンビは1、1、14、5、2、1、1着。相性は抜群だ。

 松田自身も絶好調。3月のファルコンS(タガノアザガル)では、デビュー19年目にしてJRA重賞をゲット。ひとつの壁を乗り越え、騎乗技術に磨きがかかってきた。「好調?いい馬に乗せてもらっていますから」と謙遜するが、10年にイタリアへ半年間遠征するなど、前向きな取り組みが実を結んできた。充実した日々に「ようやくかみ合ってきた感じがします」と確かな手応えを感じている。

 本格化の兆しを見せるパートナーとともに挑むG2戦。「さすがに重賞は甘くない。自分の競馬ができるかどうか」と冷静に分析するが、今のタイホーは充実一途。期待感は十分にある。「高速馬場では分が悪いが、渋って時計がかかるようなら。ここでいい競馬ができれば、安田記念(6月7日・東京)も見えてきますからね」。遅咲きのコンビが、マイル界の台風の目となるか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス