【ボート】今村2度目のマスターズ狙う

 いよいよ4月。4月のボート界注目レースは48歳以上の“名人”たちが覇を競う「プレミアムG1・第16回マスターズチャンピオン」(14~19日・児島)だ。主役は4年ぶり2度目の頂上を狙う今村豊(53)=山口・48期・A1=だ。また、これまで昼間開催だった住之江が4月からナイター開催となる。なお、今年最初のSG、ボートレースクラシック(尼崎)を優勝した桐生順平(埼玉)は大村と、とこなめのG1戦に出場の予定。

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 「第16回マスターズチャンピオン・G1」(4月14日開幕、児島)

 ボート界の“レジェンドレーサー”今村が、2度目のマスターズ制覇へ、主役の座は譲らない-。

 名人世代に入ってもその輝きはまったく色あせることがない。昨年はボート界のトップレーサーが集結するSGで2度1号艇で優出(福岡オールスター、浜名湖グラチャン)。どちらも菊地孝平の後じんを拝む形となり、Vは逃したが、“今村健在”をファンに大いにアピールした。

 今もなお、第一線で走り続ける今村がマスターズの舞台に立てば、どうしても存在感は際立つ。それでも「SGとは別物だと思っています。みんな長年培っているものがあるので、ピットでもバタバタしていない。レースではその培ってきたものをみんながぶつけ合っているというだけ。楽しみにしているというか、レースは普段と一緒です」と、主役として扱われるマスターズを本人は特別視していない。

 これまで通算129回(うちSG7回、SG46回)の優勝を飾っている今村だが、マスターズチャンピオンが開催される児島は意外にもまだ優勝経験のない水面。「いつも通りのことをやりますよ。秘策はなし。やれることをやる。なるようにしかならないですからね」。どん欲に結果を求めるのではなく、普段通りの姿で今村がシリーズ制圧へ進む。

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 「モーターボート大賞ドラキリュウカップ・G2」(4月8日開幕、桐生)

 A1級選手が26人、A2級選手が24人で開催されるG2戦。地元・桐生では圧倒的な強さを誇る山崎がシリーズの中心だ。2月の住之江G1戦では、得点率1位で予選を突破し、準優、優勝とイン逃げ連発で早々とG1優勝を飾った。その後も確実に予選を突破する安定感。直前のSGボートレースクラシック(尼崎)は準優で敗退したが、地元戦では優勝しかない。

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 「日本財団会長旗争奪第29回住之江王冠競走」(4月24日開幕、住之江)

 冬の間は昼間開催だった住之江も、4月9日からナイター開催スタート。ナイター2節目は伝統の「住之江王冠」。マスターズチャンピオンを終えた今村豊の参戦でシリーズは大いに盛り上がる。住之江水面をあまり得意にしていない今村だが、それでも断然の主役シリーズとして負けられない。ストップ・今村の筆頭は、住之江ではG1優勝の実績がある三重の坂口周だ。

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 「オールレディース・G3」(4月23日開幕、戸田)

 ベテランから若手まで豪華メンバーがそろった。昨年、賞金女王となった日高、ケガからの復活に燃える山川。春を迎え、徐々にリズムも上がってきた2人のベテランを中心に、歴代クイーンズクライマックス覇者の三浦、平山も参戦する。すでに今年優勝実績のある若手の平高、鎌倉、遠藤などV争いは激戦必至だ。

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