【ドバイSC】オンリー意地の3着
「ドバイシーマクラシック・G1」(28日、メイダン)
昨年、ジェンティルドンナが制したシーマクラシック・G1は、先行したワンアンドオンリーが3着に踏ん張った。
必死に食らいつき意地は見せた。好位追走のワンアンドオンリーは4角で馬群にのまれかけながらも、直線で盛り返すシーンを演出。上位2頭には水をあけられたが、外を強襲した4着馬とのたたき合いは譲らなかった。
今回が初コンビのC・デムーロは「少しハミをかんだが、問題のないレベル。4角で下がるかと思ったけど、よく頑張ってくれた」と健闘をたたえる。06年ハーツクライとの父子制覇はならなかったが、昨秋の菊花賞(9着)以降は掲示板にも載れずにいたダービー馬が、中東の地で復調ぶりを印象付けた。
このレースぶりに陣営も勇気づけられた。前田幸治オーナーは鞍上に「キングジョージ(6世&クイーンエリザベスS・英G1)は乗れるのか?」と問いかけ、ハーツクライが06年に3着だった英国遠征の可能性を示唆。「先生(橋口弘師)とも相談しなければいけないが、キングジョージと凱旋門賞を考えている」と、今後のローテを思い描いていた。