【高松宮記念】リチャード連覇へ加速
「高松宮記念・G1」(29日、中京)
高松宮記念を制圧してから1年。再び桶狭間の舞台に立つコパノリチャードは27日朝、改めてその立ち位置を明確にした。
「あれから1年ですか。早かったですね。その間、ダートにも挑戦しましたが、勝つことはできませんでした。でも分かったこともあります。やはり1200メートルがベストだということです」。タイトルをつかんで以降の道筋には、紆余(うよ)曲折があったと宮師はいう。勝利から遠ざかってはいるが、このステージならきっと輝けるはず。右肩上がりの体調を背景に、王者の胸には自信が脈打つ。
「追い切ったあとも問題はありません。先週、しっかり追ってからグッと良くなってきました。いい雰囲気できています。能力は接近していますが、今の状態ならいいレースになる。そう思っています」。27日は、栗東の角馬場から坂路1本のメニューを順調に消化。送り出す指揮官も意欲を隠さない。
3枠5番だった前年とは違い、今年は8枠17番からの発進となった。一転しての外枠。それでも、枠順を確認したトレーナーはしっかりと前を向く。「具合がいいので大丈夫でしょう。もらった枠順でジョッキーが考えてくれるはずです」。さあ、もう一度頂点へ。連覇に向けた足取りにまた加速がついた。