【高松宮記念】ストレイト、満点リハ

 「高松宮記念・G1」(29日、中京)

 悲願のG1制覇を狙うストレイトガールは25日、栗東坂路で併走追いを敢行。鋭い反応で3馬身先着し、絶好の気配を漂わせた。

 春の朝日に導かれるような登坂だった。舞っていた名残雪の消えた栗東坂路。青空に見守られ、ストレイトガールが真っすぐな蹄跡を描いていく。併走していたダノンムーン(6歳1000万下)を振り切り、馬場の中央をストレスなく加速。バランスを巧みに保ってピッチを上げ、後半の2Fを12秒5-12秒1でまとめて見せた。4F51秒3で3馬身先着。理想的な構成で満点リハを完成させた。

 「最後仕掛けましたが、納得の反応をしてくれました。体はしっかりとしていますし、落ち着いているのが何よりだと思います」。

 感触を確かめた岩田は、イメージ通りのアクションだったと振り返り、こう言葉をつないだ。「とにかく良馬場で。それがかなうようなら」と。1番人気に支持された昨年は不良馬場での戦いとなり、結果は3着。懸命に脚を伸ばしたが、タイトルはつかめなかった。

 送り出す藤原英師にとってもそれは苦い記憶として残ったままになっている。「どう調整すればいいパフォーマンスができるのかを考えてやってきましたが、動きは良かったと思います。昨年も頑張ってくれていますが、何とか良馬場でという気持ちです」。あれから1年。年齢をひとつ重ね6歳となったが、「見た目も動きも年齢を意識させません」と指揮官は前を向いた。前回の香港スプリントは善戦及ばずの3着。だが、ホームでの戦いとなる今回は、立場が逆転する。輸送、調整面を含め、プラスアルファは少なくない。

 母ネヴァーピリオド、祖母フューチャハッピーは、いずれも廣崎オーナーの所有馬。「オーナーの夢のためにも」という思いをトレーナーは、ずっと持ち続けてきた。大願成就へ-。中京で短距離女王へと上り詰める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス