【高松宮記念】リチャード連覇へ

 「高松宮記念・G1」(29日、中京)

 1週前の栗東坂路ではラスト1F13秒2と切れなかったコパノリチャード。宮師はそのことが頭から離れなかった。同じく坂路での最終リハの手綱を任せた増井助手に「後半のラップが速くなるように」と指示した。

 スピードがあり過ぎるスプリンターを制御するのは簡単ではないが、そんな難題を見事にやってのけた。後半を12秒4-12秒1で決め、しかも「まだ余力十分でした」と増井助手からは会心の笑みが光った。トレーナーも「注文通り、最高の追い切り。これで昨年と同じ状態に仕上がりました」と笑顔。この1週間、心に刺さっていた小さなトゲが抜けると「戦法はジョッキーに任せます。ユタカ君ですから…」と満足そうにうなずいた。

 あとはオーナーのDr.コパ氏の進言により、昨年と同じく名古屋市内の熱田神宮で必勝祈願をするだけだ。武豊も「短距離の一流馬らしい走り。昨年勝っている馬に騎乗できてありがたい。責任も感じています」と口元を引き締める。同オーナーのコパノリッキーを史上初のフェブラリーS連覇に導いた快腕で、今度はリチャードを史上2頭目の高松宮記念連覇へといざなう。

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