【チューリップ賞】クルミナルV期待

 「チューリップ賞・G3」(7日、阪神)

 能力の高さは証明済みだ。クルミナルは随所に幼さを見せながらも、抜群の瞬発力を見せて新馬戦を快勝。騎乗した池添を「(クラシックに)行けるんちゃうかな」と興奮させ、その言葉を裏付けるかのように、エルフィンSでは初戦ほどの若さを見せることなく、順当に2連勝を飾った。

 「この馬は経験を積んだ方がいいんでしょうね。新馬戦の時は気性面で苦労しましたが、2戦目は心配はなかったですから」と須貝師は目を細める。ほとんど馬なりの手応えで4F52秒9。栗東坂路での1週前追いも充実ぶりを示すものだった。「いい雰囲気でしたね。これで気合を付けることができたと思います」と話す指揮官の言葉に青写真通りの調整が垣間見られる。

 さらにワンランクアップして向かうG3戦。舞台は本番が行われる阪神となる。だが、「最後の切れ味を考えれば、阪神はこの馬にとって確実にプラスに働く。当然、期待しています」と胸を張った。トレーナーの頭にはVの文字しかない。

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