白井師ラストは信頼する武豊とコンビ

 2月末で東西合わせて8人の調教師が定年を迎える。98年のダービー馬で、99年には天皇賞春秋連覇を達成したスペシャルウィークを筆頭に、95年オークスなどを制したダンスパートナー、JRA・G1・4勝のアグネスデジタルなど、5頭のG1馬を管理した白井寿昭調教師(70)が調教師生活の最後に粋な采配を振るった。

 重賞42勝を含む、通算774勝を挙げる名伯楽がラストに送り込むのは28日阪神12Rのマノワール。そこに長年の信頼関係にある武豊が騎乗する。「追い切りの動きもいいし、最後は武豊に乗ってもらおうと。彼も、うちの厩舎でダービー(スペシャルウィーク)とオークス(ダンスパートナー)を勝って、思い入れがあるだろうしね」とコンビ結成の舞台裏を明かす。

 一方のユタカは「初めてダービーを勝たせてもらったし、新人のころから乗せてくれた。ダンスパートナーでフランスにも行かせてもらった」と振り返り、「マノワールもしっかりと仕上げてくれていると思う」と信頼を寄せた。

 「牧場に行って、トレセン、そして競馬の繰り返し。この世界は1週間が早かった。この後は一ファンとして携わっていきたい」。阪急杯のメイショウヤタロウは高橋亮厩舎所属として出走するが、前日までの所属先である白井師がきっちりと仕上げた。攻めの姿勢を崩さなかった名将は、最後まで手を緩めない。

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