2月末で引退の鈴木康師「天職だった」
2月末で東西合わせて8人の調教師が定年を迎える。28日阪神12Rのトーセンハルカゼが、鈴木康弘師(70)にとって最後に送り出す馬となる。足かけ40年に及んだ調教師生活。G1には手が届かなかったが、「つらいと思ったことはない。全て楽しかった。競馬の世界に入ろうか最初は迷いもあったが、やがて天職だと自信を持てた」と振り返る。
5期・10年間(94年~)日本調教師会会長を務めた。「中央競馬が右肩上がりで成長していたころ。誰もが言いたい放題で、毎年、春闘の時は大変な思いをした。売り上げが落ちた今は逆に、みんなが縮こまっている。もっと現場の声を発信して、サークル全体で競馬を盛り上げてほしいね」と後輩たちにメッセージを残した。