【阪急杯】リチャード気迫むき出し!
「阪急杯・G3」(3月1日、阪神)
好ムードが漂う。昨年覇者のコパノリチャードは25日、栗東坂路で単走追い。走りたい気持ちを前面に押し出し、パワフルな脚さばきを披露した。昨年のマイルCSを制したダノンシャークは栗東坂路で軽快な動き。仕上がりの良さをアピールした。
闘志あふれる走りっぷりだった。コパノリチャードは武豊を背に、馬場整地後の栗東坂路で4F51秒3をマーク。走りたい欲求をむき出しに、残り2Fから11秒9-12秒5とラップを刻んだが、鞍上は「ラストはちょっと掛かっていたけど、動くね。具合は良さそう」と合格点を与えた。見届けた宮師も「悪い時計ではないね」と納得の表情だ。
昨年の高松宮記念V後、しばらく低空飛行が続いていたが、前走の阪神Cで鼻差の2着と奮闘。浮上のキッカケをつかんだ。「いい競馬をした。多少、ムキになるところはあったが、3番手の位置からうまくタメが利いたからね。鼻差の負けは時の運。内容的には満点をあげてもいい」と指揮官は振り返る。
中間は短期放牧を挟んでリフレッシュ。「予定通り、メニューをこなせている。体つきには少し余裕があるが、前哨戦としてはちょうどいい」と仕上がりに胸を張った。
オーナーの勢いにも乗る。先週のフェブラリーSは、同馬主のDr.コパこと小林祥晃氏所有のコパノリッキーがレース史上初の連覇を達成した。「去年はリッキーがG1を勝ち、リチャードが阪急杯、高松宮記念を勝った。今年もそうなればいいね」と武豊は意欲的。春の大目標に向け、ここで大きく弾みをつけたい。