【根岸S】バッハ合格点の仕上がり

 「根岸S・G3」(2月1日、東京)

 準備は整った。チャンピオンズC6着以来のワイドバッハは28日、栗東坂路で最終リハ。タイムは平凡だったが、攻め駆けしないタイプだけに心配は無用だ。東海S(コパノリッキー)に続き2週連続重賞Vを狙う武豊も「しまいは確実にいい脚を使えるから」と東京コースを歓迎。フェブラリーS(2月22日・東京)へ、Vで弾みをつける。一方、初ダートのロゴタイプは美浦Wで躍動。芝のG1覇者が未知の舞台で“可能性”を広げる構えだ。

 若干気温が上がり、寒さが和らいできた栗東坂路。2つ目の重賞Vを狙うワイドバッハは午前9時40分、後半のハロー(馬場清掃)明けに姿を現した。

 追い切りラッシュのなか、単走でしまい重点にスパート。追ってからの反応は物足りなかったが、元来が実戦タイプ。近2走の最終リハが4F55秒台だったことを思えば4F53秒3-39秒4-13秒5は褒められる数字だ。

 庄野師は「もともと坂路では動きませんからね。それでも先週は52秒台が出ましたし、けさも53秒3なら上出来」とうなずく。「馬場が悪くて、しまいは脚が上がり加減でしたが、十分に負荷はかかったと思います」と内容に合格点を与えた。

 初めてG1に挑んだ前走のチャンピオンズCは6着。スローペースに泣かされたが、上がり3Fはメンバー最速だった。指揮官は「得意とは言えない千八で、あのペース。よく追い込んできた」と敗戦のなかにも確かな手応えをつかんでいる。

 目指すのは当然、上半期のダート頂上決戦となるフェブラリーS。その前哨戦は、ベストと言える東京ダート7Fが舞台だ。手綱を取る武豊は「昨秋ぐらいから充実している。東京も得意。長い直線が合うんだろうね。ああいう脚質だけに展開に左右される面はあるけど、しまいは確実にいい脚を使えるから」と期待感を口にする。

 ドバイワールドC諸競走の予備登録にはゴドルフィンマイル・G2(3月28日・UAEメイダン、ダート1600メートル)とドバイワールドC・G1(同、ダート2000メートル)にエントリー。視線の先にはさらなる大舞台もある。夢を実現するためにも、今回の一戦は落とせない。

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