【シルクロードS】ブルズアイ進化

 「シルクロードS・G3」(2月1日、京都)

 今年初戦の淀短距離Sを快勝して勢いに乗るエイシンブルズアイは28日、栗東坂路の併走追いでシャープな伸びを披露。重賞初Vを決めて、高松宮記念(3月29日・中京)へ弾みをつける構えだ。ベルカントは栗東坂路で上がり重点に追われ、切れのある走りを見せた。3カ月ぶりの実戦となるが、調整面に抜かりはない。

 予想を超える進化に、鞍上は驚きを隠せなかった。エイシンブルズアイは、昨夏のキーンランドC5着以来のコンビとなる秋山を背に栗東坂路で最終デモを敢行した。鋭い伸びを見せて、4F53秒5-38秒8-12秒4を計時。本格化をアピールした。

 「いい動きでしたね。すごい躍動感がありましたし、活発に動けていましたから。何も問題ありませんよ」と見守った野中師は笑みを浮かべ、合格点を与えた。中2週ということもあり、全体時計は抑えめだったが、先行させたトウカイビジョン(5歳1000万下)をきっちりとらえて併入した。

 「もうちょっと馬の後ろで我慢させたかったんですが、すごい行きっぷりで」と秋山。行き脚がつくと、抑え切れない手応えで、すぐに併走馬をかわしにかかった。旺盛な前進気勢は、以前の姿からは想像できないものだった。

 もっとも、指揮官にとっては、想定内。「秋山はビックリしていたね。前はマイルを持たせるための調教をしていたけど、今は短距離の調教をしていて、前向きになっているから」と説明する。全てはスプリンターとして頂点を極めるため。「本当に良くなるのは秋だろうけど、チャンスが巡ってきているのだから、狙っていかないとね」と高松宮記念制覇を視界に入れる野中師。まずはここで重賞初Vを飾って、短距離王の座をグッと引き寄せる。

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