【競輪】長塚引退会見「やり残しない」

 2004年アテネ五輪チームスプリントの銀メダリストで、競輪選手の長塚智広(36)が28日、東京都内で会見し、引退を表明した。2014年5月から選手会脱退騒動のため自粛欠場中で、競輪選手としてのラストランは、同4月に伊東競輪での「共同通信社杯」最終日10R(3着)になった。

 長塚は会見の冒頭に、晴れ晴れとした表情で「自転車競技においても、競輪においても、やり残したことはない」と引退を表明した。

 選手会脱退騒動の処分で、昨年5月から1年間の自粛期間中での決断。長塚は「期間中にいろいろ考えて、36歳になり、体力的にもこれ以上、上を目指せない。五輪でもメダルを取れないと考えて一線を引くことにした」と説明した。

 17年間の選手生活については、「3回の五輪に出場できた。2004年のアテネではチームスプリントで銀メダルを取れたのが、自転車競技者としての一番の思い出。競輪選手としては、2011年11月の競輪祭を勝てたことがうれしかった」と振り返った。一方で、09年に茨城県知事選挙、10年には参議院議員選挙に出馬。政界進出の野望を掲げて、選手活動を休止した時期もあった。

 今後については、競技の普及活動などに取り組む意欲を示した。「東日本大震災の被災地へ行くと、スポーツの力で子供たちを元気にできることが分かった。2020年の東京五輪に向けて日本全体をスポーツの力で元気にしていきたい」。バンクの内外で話題の尽きなかった個性派が、新天地を求めて競輪界を去った。

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