【有馬記念】ファンのためゴールド輝く

 「有馬記念・G1」(28日、中山)

 ファン投票1位馬が意欲的に動いた。最終追い切りにつながる重要な日曜追い。ゴールドシップが21日、栗東坂路でラスト1F13秒7と末脚を伸ばし、順調な調整ぶりを伝えた。凱旋門賞は不完全燃焼の14着に終わったが、その分、海外遠征の反動は皆無だ。ここを勝てば、宝塚記念と合わせて史上初の“グランプリV4ホース”に。芦毛のステイゴールド産駒が偉業達成へ向け、着々と準備を整えている。

 早朝午前4時過ぎ。月の光に照らされながら、芦毛のG1・5勝馬が力強く躍動した。3度目の有馬記念にファン投票第1位馬として挑むゴールドシップが栗東坂路を単走。余力十分に4F57秒8-42秒1-13秒7をマークした。

 運動を終え、引き揚げてきた今浪厩務員が好ムードを伝える。「乗り手は“動きが良かったし、しまいもしっかりしていた”と言っていた。いい感じやね」。土曜も栗東CWに入ってキャンター。中間は精力的に乗り込みを消化している。「しっかりと間隔があいたから、思い切って調教できるし、いろんなメニューがこなせる。強い調教をやっても体重が減らなくて、今は520キロ(6月の宝塚記念V時は504キロで出走)ぐらい。具合は相当いいよ」と仕上がりに胸を張った。

 復権が懸かる一戦だ。日の丸を背負い、ハープスターや僚馬ジャスタウェイと共に挑んだ10月の凱旋門賞は14着。「出来は良かったけど、直線しか競馬をしていなかった。不完全燃焼」と同厩務員は残念がるが、「その分、反動はなかったから」と前を向く。国内復帰初戦となるここで巻き返し、あらためて力を誇示したいところだ。

 これまで、有馬記念と宝塚記念の両グランプリでは1、1、3、1着。史上初の宝塚連覇を決めるなど、ファンの声援を推進力に変えて結果を残してきた。「勝つときはものすごく強いけど、負けるときはあっさり。何かやらかしそうなところが人気になっているのかな。ファンのためにも頑張りたいね」とベテラン厩務員は意欲満々。6万6796票のアツい支持に応え、史上初のドリームレースV4を成し遂げる。

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