【朝日杯FS】エスプレッソ充実一途
「朝日杯FS・G1」(21日、阪神)
まさに充実一途だ。デイリー杯2歳Sの勝ち馬タガノエスプレッソは19日朝、栗東坂路での調整。落ち着いた雰囲気で、乗り手の指示に従って、ゆったりと駆け上がった。走りに全くブレはない。うっすらと雪化粧したチップの上に、真一文字の蹄跡を刻んだ。1本目は4F70秒6、2本目は同68秒7。時計は目立たないが、好調をアピールするのには十分だった。
五十嵐師は「順調に、変わりなく来ている。これといった心配点はない」と力を込めた。今回は菱田と新コンビを組む。中間は付きっきりで調教に騎乗してきた。師は「熱心に乗ってくれて、手の内に入れてくれたと思う。きょうも“乗せてください”って言われたが、“もういいよ”と言った。追い切り後に変にテンションを上げたくないからね」と説明した。
枠は7枠15番に決定。菱田は「外に入っちゃいましたね」と一瞬、表情が曇ったが「具合はいいと思うし、スムーズな競馬ができれば」と気持ちを切り替える。指揮官も「ちょっと外にはなったが、内で包まれるよりはいい。周りを見ながら行ければ」と前向きにとらえた。前走で重賞勝ちした勢いそのままに、一気に2歳牡馬王者の称号をつかみ獲る。