【京都2歳S】ノーグ 満点12秒7

 「京都2歳S・G3」(29日、京都)

 思わず名手の表情が緩んだ。デビュー2戦2勝のティルナノーグが26日、主戦・武豊を背に栗東坂路で満点の動きを披露した。前日からの雨で相当に馬場は重かったが、4F53秒7-39秒3-12秒7と切れのある末脚で登坂。併せたオヤマタイザン(2歳新馬)を0秒7突き放した。

 「いい動きだった。先週も良かったから、順調じゃないかな。スピードに乗った時はキズナっぽい走りをするね。この前のレースもそんな感じだった」と武豊は先輩ダービー馬(13年)の名を口にした。キズナとティルナノーグ。厩舎こそ違えど、同じ生産者(ノースヒルズ)、同じディープインパクト産駒。さらにデビュー2連勝を飾り、クラシック候補に名乗り出たという軌跡も同じだ。

 「キズナは(3戦目の)ラジオNIKKEI杯2歳Sで取りこぼしてしまって、皐月賞にも出られなかった。余裕を持ってクラシックロードに乗せるためにも、ここはしっかりと賞金加算をしておきたいね」と無傷の3連勝へ意欲を燃やした。

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