【マイルCS】無冠馬フィエロ波に乗る

 「マイルCS・G1」(23日、京都)

 今秋のG1・5戦は全て重賞未勝利馬がV。無冠馬が実績馬を見事に打ち負かした。フィエロは5歳馬でもキャリア10戦と少なめ。重賞挑戦わずか3戦の新鋭が、トレンドに乗って6頭目の戴冠を狙う。

 枠はほぼ真ん中の4枠8番を引き当てた。「いい枠。力を出せる」と藤原英師は頬を緩ませる。21日朝は栗東坂路を気分良く駆け上がり4F60秒9-45秒2-15秒1を計時。馬の様子を確認した指揮官は「上向いている」と、シンプルにひと叩きの効果を強調した。

 「ええ枠やん」-。一報に声を弾ませた福永は、まず逃げるミッキーアイルの馬番15を確認した。「外か…。ペースがどうなるかやね。瞬発力があるから、スローペースでも大丈夫だけど。ただ、前走のような(遅い)ペースでも置かれるぐらいだから、千四よりもマイルの方がいい」。展開を描くと、距離の1F延長を歓迎した。

 1000万下、1600万下連勝時に騎乗。早くから大舞台に立つことを見据えてきた。そして、4戦ぶりにまたがった前走でメンバー最速の上がりで差を詰めた走りに成長力を感じ、確かな手応えをつかむ。「G1を目指してやってきた馬だからね。調子はいいし、いい結果を出したい」。足りないのは実績だけ。伸びしろ豊富なディープインパクト産駒が混戦を断つ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス