【JC】イスラボニータ 雪辱へ軽快走
「ジャパンC・G1」(30日、東京)
コンビ復活となる蛯名を背に、イスラボニータは美浦Wで併せ馬を行った。
僚馬シャイニープリンス(4歳オープン)を4馬身ほど追走する格好でスタート。4角で内へ潜り込むと、直線では軽快なフットワークを披露する。それでも馬体を並びかけてからは無理をすることなく、馬なりのまま併入に持ち込み、6F82秒0-37秒9-12秒4のタイムを計時した。
天皇賞・秋は3着に惜敗した。蛯名は同じく主戦を務めるフェノーメノとかち合ったため、ルメールにコンビを譲ったが、初騎乗も影響して早めに先頭に立って気を抜いてしまった。「秋3戦目で少し気持ちが入ってきたかな。さらに相手が強くなるし、チャレンジャーの域を出ない。どこまでやれるか」と慎重に言葉を選んだが、本来の主戦としてのプライドが「道中は楽に走らせて、ゴール前は遊ばせないように乗りたい」という言葉に表れた。
動きを見届けた栗田師は「天皇賞はフワフワして目いっぱい走っていない。きょうの時計は速いが、無理していないからね。すこぶる順調だよ」と笑顔でうなずく。雪辱の舞台へ視界は良好だ。