【菊花賞】インパクト、ブドーで一本

 「菊花賞・G1」(26日、京都)

 ワールドインパクトは23日、栗東CWの併走追いで軽快な動きを披露。今週から短期免許で騎乗するフランスの“新星”ブドーも初のコンタクトで好感触をつかんだ。淀の長丁場で大駆けを狙う。なお、この日、出走馬18頭と枠順が確定。馬券は24日に一部ウインズで前々日発売される。

 ワールドインパクトは初来日のブドーを背に、栗東CWでの併せ馬に臨んだ。パートナーはファルスター(6歳1000万下)。鞍上は加速がピークに達する直線半ば、一気に抜け出そうとする馬を絶妙なさじ加減でなだめる。馬なりで6F84秒1-40秒0-12秒5をマークして併入した。

 ブドーは「とても乗りやすい馬だね。馬はリラックスしているし、状態もいいんじゃないかな。トラック1周のギャロップでは即断できないけれど、切れる感じではない分、距離は長い方が合うんだろうね」と好印象。長距離戦では最大のポイントとなる折り合いに満点の回答だ。

 ブドーは09年、フランスの名門A・ファーブル厩舎からデビュー。昨年は122勝をマークして仏リーディング3位につけた。目下、売り出し中の若手で現地メディアの間では“ペリエ2世”の呼び声もある。

 自ら手綱を取り、今年のパリ大賞典を制したギャラントとの比較を問われると「ギャラントはスピードタイプでスパッと切れる馬だけれど、こちらは長くいい脚を使うタイプ。スタミナはとても豊富だと思う」。淀の3000メートルで、その腕を存分に発揮する。

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