ＪＲＡ騎手免許一次試験が１日、千葉県白井市の競馬学校で行われ、ミルコ・デムーロ騎手（３５）＝イタリア＝とクリストフ・ルメール騎手（３５）＝フランス＝が受験した。合格発表は１６日。クリアすれば、来年１月２６～２８日の二次試験（口頭試験など）に向かう。

　夢はあきらめられない。ＪＲＡ“移籍”を強く望むＭ・デムーロは猛勉強を積み重ねてこの日を迎えた。「去年落ちた時はショックで、立ち直るのにかなり時間がかかった。（受験を）辞めようとも思ったけど、受かりたいという気持ちで一生懸命に勉強してきた」。

　昨年は母国語とは違う英語での試験に苦戦したが「今回は全ての答えが書けた。集中してできたから時間が過ぎるのが早かった」と第一関門突破へ手応えは十分の様子だ。

　ＪＲＡでＧ１・１０勝を挙げるなど、今や日本の競馬界に欠かせない名手は、日本での生活も熱望する。「合格したら生活基盤は日本に移すつもり」。さらに「日本の競馬をもっと面白くなるようにしたい」と目を輝かせた。