【ローズS】ビジン瞬発力に磨き

 「ローズS・G2」(21日、阪神)

 NHKマイルC14着以来となるアドマイヤビジンが18日、栗東坂路で最終追い切りを行い、シャープに伸びて、好仕上がりをアピールした。

 グレーの馬体に緩みは見られない。アドマイヤビジンが心地良い登坂を決めた。栗東坂路の前半2Fを15秒3‐14秒0とゆったり流し、そこから一気にギアをチェンジ。後半2Fは12秒4‐12秒3を記録し、4F全体を54秒0でまとめ上げた。この馬の生命線とも言える瞬発力に磨きをかけた形だ。

 「いい動きをしてくれました。少し右にもたれる面を見せましたが、それも実戦に行けば修正できる範囲内」と梅田智師はうなずいた。前走のNHKマイルCは10キロの馬体減も響き14着。「今回、成長分はありますが、太め感はありません」と夏場の休養で立て直しに成功した。「1800メートルの距離も、フワッと出て馬の後ろで…というイメージなら」。3代母のミヤマポピーは88年秋、3歳牝馬限定G1だったエリザベス女王杯をV。秋華賞の権利獲りへ、晩成の血が背中を押すか。

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