【京成杯AH】クラレント夏マイル王

 「京成杯AH・G3」(14日、新潟)

 満身創痍(そうい)の鞍上に、勝利の女神がほほ笑んだ。前日の荒天がうそのように晴れ渡った越後路で、クラレントが6つ目の重賞タイトルをゲットするとともに、サマーマイル王者に輝いた。

 田辺にとっても初のサマージョッキーズシリーズの優勝が懸かった大一番。13日の新潟10Rで落馬負傷し、「今朝になってすごく首が痛くなったし、もうろうとしてました」。痛み止めを飲み、左肘には大きなばんそうこう。だが、千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。痛みを忘れるほどに追って、追って、追いまくった。

 好位追走からドンピシャのタイミングで抜け出す完璧な内容。阪神競馬場でレースを見守った橋口師も「攻め馬の時計が平凡だったし、(関屋記念から)1キロ増の斤量も心配でした。それでも結果を出すのだから大したもの」と、ダイワメジャー、ウオッカに並ぶ史上最多タイのJRAマイル重賞5勝目を挙げた愛馬を称賛した。

 パートナーはこの秋のマイル路線の主役に浮上。自身はワールドスーパージョッキーズシリーズの切符を手に入れた田辺は「この夏は勝ち鞍は少なかったけど、大きいところで勝てましたね」と笑顔で結んだ。そろってタイトルを手にした名コンビが、秋競馬でのさらなる飛躍を狙う。

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